地下鉄天神南駅

中心市街地に現れた、圧倒的な造形力と透明感をもつ地下鉄の出入り口。夜の姿も印象的。

都市の魅力的な生活基盤を目指して

福岡市営地下鉄七隈線の天神南駅の地上出入口のうち、渡辺通りと国体通りの交差点東側にある2か所は葉祥栄氏によってデザインされました。真っ白に塗られた鉄のパイプが斜めに絡み合うアクロバットな構造体と、それをすっぽり覆う透明のガラスでできています。世界のどこにもない、大胆で美しいデザインです。その透明感のおかげで見通しがきき、爽やかな印象を与えます。夜にはパイプが照らし出され、街角に彫刻が出現したかのようです。

地上の出入口はガラスの箱

能楽堂の平面構成は、大小5つの正方形の建物を重なるように雁行配置することで、そのズレにより違う性格を持つ中庭を造りだしています。玄関棟から各棟は死角になっていて、直接見通せない不連続な空間になっています。玄関棟、大濠を一望できる広間、中庭を眺め地上の出入口はガラスの箱広縁、歩廊、舞台のある見所棟に向かって進むにつれて福岡市営地下鉄七隈線の天神南駅の地上出入口のうち、渡辺通りと国体通りの交差点東側にある2か所は葉祥栄氏によってデザインされました。真っ白に塗られた鉄のパイプが斜めに絡み合うアクロバットな構造体と、それをすっぽり覆う透明のガラスでできています。世界のどこにもない、大胆で美しいデザインです。その透明感のおかげで見通しがきき、爽やかな印象を与えます。夜にはパイプが照らし出され、街角に彫刻が出現したかのようです。と景色が移り変わってゆき、期待感や意識の高揚を演出しています。こういった空間演出法は日本独特のもので、神社の参道や回遊式庭園にも同様の手法が使われています。

七隈線のユニバーサルデザイン

七隈線で一番特徴的なのがアクセントカラーの「グリーン」です。この色は共通して、改札口の壁面、駅の出入口、駅事務室、トイレといった箇所に使用され、重要度の高い場所がすぐに利用者の目に入るようにデザインされています。また利用者へのきめ細かい配慮のひとつに、改札から車両まで最短距離で行けるよう設置されたエレベーターがあります。車両とホームの段差はゼロで隙間は50ミリに設計され、車輪の小さなベビーカーでも安心して乗り降りができます。人間工学から導き出された形のベンチ、二重になった手摺、改札横の荷物置きといったさりげない心づかいが私たちの快適な移動を手助けしているのです。

段差

車両とエレベーター

改札口

券売機

まめ知識 〜福岡市営地下鉄各駅にあるシンボルマーク〜

福岡市営地下鉄各線では、日本で初めて各駅の駅名や駅周辺の観光地、名物、自然にちなんだシンボルマークと色が制定されています。それは博多を深く愛したグラフィックデザイナーの故・西島伊三雄氏によるものです。七隈線の場合は氏が病床にあり、長男の雅幸氏と議論を重ねて方針を決め、雅幸氏がかたちにしたそうです。

野外を感じさせる空間デザイン

関係者インタビュー/大城欣彦氏 (株式会社ジーエータップ)

七隈線ではトータルデザインを採用しているため、どの駅から乗り降りしても一体感がありますが、その中で地下鉄天神南駅は他の七隈線の駅と違い、特徴的なデザインがなされています。サイン計画では黒字に色の付いたサインを載せています。また、照度を低く設定し、コンコース内を暗く印象づけることにより天神地下街との一体化に成功しています。一般的な公共デザインは安全性が優先され空間的な居心地の良さは後回しにされますが、七隈線では徹底的なヒアリングを行い一般の人々が居心地よく過ごせる場所を設定しました。そしてその空間に見合う安全性を強度実験や検証を行うことにより新たな公共デザインを追求しました。

※ 七隈線では九州大学やデザイナー、福岡市など様々な人々からなるグループが関わり全体デザインが行われ、ガイドラインが作成されました。各駅の地上の入口はコンペによって選ばれた事なるデザイナーの設計によるものです。

分類:公共空間

竣工:1971年

設計者:葉祥栄

所在地:福岡市中央区渡辺通5丁目 天神南駅

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