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MAT  salon 第7回MATサロン「住民のひみつ」講師:田北雅裕氏(まちづくりプランナー)

1975 年熊本市生まれ。2000 年、九州芸術工科大学大学院に通う傍ら、デザイン活動trivia(トリビア)を開始。個人的な「想い出」を交換したり、公共の場に配置したりするプロジェクト「オモイデアンケート」を皮切りに、「まちづくり」という切り口から様々なプロジェクトに携わる。04 年に熊本県杖立温泉街に移住。九州工業大学景観工学研究室と恊働で、まちづくり機関「杖立ラボ」を設立し、住民の立場からまちづくりに取り組む。08 年「南阿蘇えほんのくに」事務局長兼任(~09 年2 月)。09 年4 月より九州大学大学院統合新領域学府/人間環境学研究院教育学部門専任講師。

講演の様子

9月10日のMATサロン第7回では、「住民のひみつ」と題して、まちづくりプランナーで九州大学大学院専任講師の田北雅裕氏が登場しました。まずは「まちづくりって何だろう?」というところから、町づくり、街づくり、まちおこし、地域づくり等様々なまちづくりの違いについて歴史的な背景や変化を明確にして頂きました。同氏が考えるこれからの「まちづくり」とは、「住民になること」=「当事者になる」ということであり、事例として熊本県杖立温泉街のまちづくりを通して実践された、杖立温泉のロゴコンペや引き算ワークショップなど様々活動の紹介がありました。その中で、住民のささやかな意見(小さな違和感)を逃さないことや、住民とどのように向き合うべきなのかなど、当事者であるからこそできるまちづくりの様々なひみつを聞くことができました。また、話の中で「まちづくりの成功はない」⇒「正解もない」などといった様々なキーセンテンスを使い、参加者に非常にわかりやすく、印象的に語って頂きました。まちづくりプランナーでありながら、その一方で様々なデザインを手掛ける同氏の独自の世界に、住民のみならず、サロン参加者も魅了されるサロンとなりました。
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